- 空間認知能力とは?
- 空間認知能力を鍛える遊びは?
空間認知能力とは、パズルやゲーム、スポーツなど、さまざまな場面で必要になる能力です。
特に小さな子どもは、遊びやお絵描き、文字の練習などで、空間認知能力を使う機会が多くあります。
空間認知能力が一番伸びる時期は、3~5歳でその時期に合わせて子どもの空間認知能力を伸ばしてあげたいですよね。
この記事では、空間認知能力が何に役立つのかと、空間認知能力が伸ばしやすい遊びを詳しく紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
空間認知能力が伸ばせる遊びを、積極的に取り入れてね♪
空間認知能力とは?
空間認知能力は度々テレビや雑誌で目にします。
空間認知能力はどのような能力か簡単に説明すると、物がある位置や形状を瞬時に把握する能力です。
地図を読む
パズルで遊ぶ
クレーンゲームで遊ぶ
スポーツ(特に球技)をする
建物や道などを写生する
などの際に能力が発揮されます。
現在はスマホ1つで絵を描くことやマップで道案内、クレーンゲームもアプリでできてしまいます。
ですから、空間認知能力を活用する機会がなさそうですが、そんなことはありません。
野球チームの日本ハムファイターズでは、空間認知能力を鍛えるトレーニングをオフシーズンに取り組んで、選手の出塁率の向上に役立っているそうです。
空間認知能力が高いと、さまざまな分野で役立つよ!
空間認知能力が高いとは?
- 地図を素早く、正しく読める
- 写生が得意
- クレーンゲームが得意
- パズルが得意
地図を素早く、正しく読める
ものがある場所を瞬時に理解し把握できるので、地図にのっている建物、そして目的地までの道のりを頭に思い描けます。
地図を見て早く目的地まで行けるよ!
写生が得意
建物や草花、景色の立体構造や奥行きを把握して、それを紙の上で上手に表現できます。
絵を描く時に、立体の構造や奥行きをうまく表現できるよ!
クレーンゲームが得意
クレーンゲームは空間認知能力の高い人が得意とする、代表的な物の1つです。
欲しいものが置かれている場所の、奥行きと幅を考えながらアームを動かします。
景品までの距離を、離れた場所から把握できるよ!
パズルが得意
パズルはピースを動かして、頭の中で絵を完成させながら当てはめていきます。
この過程は空間認知能力を必要としています。
なので、空間認知能力が高い人はパズルが得意なのです。
見本からピースがどの位置のものか把握できるよ!
空間認知能力は何歳までに伸ばすべきか?
空間認知能力は3歳から5歳頃に伸びやすいため、この頃に刺激を与えるといいとされています。
もちろん、この年齢以外でも、ゆっくりと空間認知能力を伸ばせます。
空間認知能力が伸びやすい年齢は「3〜5歳」だよ!
空間認知能力を鍛える遊びは?
- レゴブロック
- ロジカルルートパズル
- タングラムパズル
- 迷路で遊ぶ
- HiddenPicture&間違い探し
- ジグソーパズル
- 鬼ごっこ
- ジャングルジム
レゴブロック
有名なレゴ社のブロック玩具です。
知育玩具としても注目されています。
レゴなどのブロックは作りたいものの形状を考えて、どこにどの大きさのブロックをどのように組み立てるのか、考えて組み合わせていく遊びです。
画像は4歳の男の子が作った車で、下記のようなことを考えて作ります。
まずは灰色の長いブロックを高い位置につけるために、下にブロックを置きます。
また、灰色の半円型のブロックを左右対称に固定して安定させるために、どのブロックをどこに付ければいいのか、などを考えて作られています。
このようにブロックをどの位置に置くか、どの向きに置くのかと考えることは、空間認知能力が鍛えられます。
完成をイメージしながら、ブロックを組み立てると空間認知能力が伸ばせるよ!
今回レゴブロックを紹介していますが、他のブロック玩具でも、空間認知能力は鍛えられます。
アンパンマンのブロックや、キャラクターモチーフが多いメガブロックなど、年齢や子どもの興味に合わせて選ぶといいでしょう。
2つはレゴブロックディプロと互換性があり、組み合わせて遊べます。
レゴ以外のブロック玩具でも効果があるよ!
ロジカルルートパズル
ロジカルルートパズルは公文が販売している玩具です。
ボールを同じ色のゴールに着くように、転がる道筋(ルート)を考えるパズルです。
ルートを作るパーツはボールがまっすぐと横に移動する2種類しかありません。
しかし、シンプルな遊びですが、パーツの組み合わせによって、ボールはさまざまな動き方をします。
全てのボールを正しくゴールさせるには、ピースを置く種類や場所を考えなくてはいけません。
ルートを考えながらパーツを組み合わせる作業が、空間認知能力を鍛えることにつながります。
道筋を考えながらピースを当てはめて、ボールをゴールに入れる遊びだよ!
タングラムパズル
タングラムパズルは、木製やプラスチック製などさまざまな種類が販売されています。
このパズルは三角や四角のパーツを組み合わせて、写真のように魚などの形を作っていきます。
はじめはリボンやちょうちょ、家などの簡単な形から取り組むことをオススメします。
このパズルはパーツを回転させながら適切な場所に置き、図形と図形を組み合わせて形を作っていきます。
パーツの図形を回して考える作業で、空間認知能力が鍛えられます。
タングラムパズルは専用のおもちゃを買わなくても、インターネットで検索するとさまざまなダウンロードできる教材が見つかります。
印刷する時に薄い紙ではなく厚紙にすると、子どもが使いやすいのでおすすめです。
三角や四角のパーツを合わせて、同じ形を作っていくよ!
迷路で遊ぶ
迷路も手軽に空間認知能力を鍛えられる遊びです。
本屋では難易度が違うさまざまな迷路のワークブックが販売されていて、インターネットで検索すると、いろいろな印刷できる迷路が公開されています。
スタートからゴールまでの道のりを考えながら、進むことで空間認知能力が鍛えられます。
迷路で遊ぶ際に、はじめから難易度が高いものをやらせないように注意してください。
子どもの年齢や成長に合わせて、簡単な迷路から少しずつレベルを上げていくと、より達成感を感じられます。
迷路は字を書く時の運筆練習にもなるので、小学校に入学前に取り組んでおくといいでしょう。
迷路は本屋や、インターネットで入手しやすく遊びやすいよ!
HiddenPicture&間違い探し
HiddenPictureとは上部の絵の中から、下部の図形と同じアイテムを探し出す遊びです。
ビジョントレーニングでも使われている遊びで、空間認知能力が鍛えられます。
上下の絵を何度も見比べて、上の絵の広い範囲を見て探すことが空間認知能力を鍛える活動につながります。
HiddenPictureと似た遊びで間違い探しがあり、間違い探しもおすすめです。
HiddenPictureはさまざまな難易度あるので、簡単な問題から取り組むといいでしょう。
イラストの中から特定の形を探す遊びだよ~間違い探しでも同じ効果があるよ!
ジグソーパズル
ジグソーパズルも、空間認知能力が鍛えられる遊びの1つです。
ジグソーパズルは絵柄が豊富でキャラクターのイラストなども多く販売されていて、子どもの興味や好きなものに合わせられて、1000円以下で購入できるものも多くあります。
1つのパズルで繰り返し遊ぶとピースの場所を覚えので、何個か用意して交代で遊ぶといいでしょう。
ピース数のバリエーションも豊富で10ピース以下だと小さい子どもでも遊びやすく、子どもの成長に合わせてピースの数を増やしていけます。
ピース数で迷った際は、パッケージに書かれた推奨年齢などを参考に選ぶといいでしょう。
年齢や成長に合わせて難易度を変えたり、絵柄が豊富で飽きにくいよ!
鬼ごっこ
昔から子どもの定番の外遊びといえば、鬼ごっこが思い浮かびます。
一見ただ走っているだけに見える鬼ごっこですが、鬼側の子は鬼ごっこをしている場所の中で、どうやって逃げている友だちに近づくか考えながら走っています。
一方で逃げる側の子はどのように逃げたら鬼に捕まらないかを考えて走ります。
これは走りながら空間をどのように使うか考えるという、空間認知能力のトレーニングにもなっています。
相手との位置や距離を考えるから、自然に空間認知能力が伸ばせるよ♪
ジャングルジム
ジャングルジムで遊ぶには、手と足を使いどのマスに進むかを、考えながら登っていきます。
自分で目的地を決めて、そこに向かってどのマスを使ってどう進んだらいいのかを考えながら、次のマスに進むために手と足をどのように動かしたらいいのかを考えます。
頭で考えながら体を動かすことで、空間認知能力を鍛えるトレーニングができます。
頭で考えたことを、実際に体を動かして体験して、空間認知能力を伸ばすトレーニングができるよ
まとめ
空間認知能力を鍛える時に、1つの遊びだけをしても能力は鍛えられません。
いろいろな遊びを組み合わせて楽しく取り組むことが、空間認知能力を鍛えるために必要だと考えます。