みなさんも『お絵かきって頭に良いらしいよ』そんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。
・頭に良いのは分かるけど、お絵かきはいつから出来るの?
・どんな効果があるの?
・お絵かきするのにどんな物を選べばいいの?
など、疑問に思う方もいるでしょう。
初めてのお子さんを育てているパパやママなら、なおさら分からない事だらけ。
筆者は普段、保育の現場で働いて、家に帰れば3児のママでもあります。
そこでこの記事では、幼稚園で一緒に過ごしている子ども達や、我が家の実際の様子を交えながら、年齢別のお絵かきの仕方や、オススメの商品をお伝えします!
お絵かきを始めさせたいと考えている人は、ぜひ、参考にしてみて下さい!
- お絵かきは何歳から出来るの?どんな効果があるの?オススメは?
- お絵かきをすると どんな効果があるの?
- 年齢による発達の特徴と『お絵かき』の進め方を解説!
- はじめてのお絵かきにオススメ !クレヨン4選!
お絵かきは何歳から出来るの?どんな効果があるの?オススメは?
『お絵かきスタートのは何歳から?』と聞かれたら、私の保育士の経験からいうと1歳半くらいからがお絵かきのスタートの時期と言えますね。
お絵かきをするには...
- 紙にきちんとクレヨンやペンの先が触れて
- それを上手く操って点や線として残す
この2つができるようになる必要があるので、0歳の赤ちゃんには少し難しいと感じます。
クレヨンを握らせてあげると、紙にトントントンとする仕草は0歳~1歳でもできるかもしれないですが『お絵かき』をしているかと言えば、ちょっと違いますね。
1歳半頃になると、グルグルと円を描いたり、ぐちゃぐちゃな線を描いたり...いわゆる『なぐりがき』と言われるものを描くようになってきます。
これがお絵かきのスタートです。
お絵かきをすると どんな効果があるの?
簡単な言葉で表現するとすれば『心』が育ちます。
『お絵かき(描くあそび)=心の活動』です。
お絵かきすることで、創造力(思い描く力、イメージする力)や表現力を身に付け、自発性(自分で考えて動ける力)を養い、心を豊かにする事が出来ます。
年齢による発達の特徴と『お絵かき』の進め方を解説!
お絵かきは年齢による発達の特徴があります。
年齢は大体の目安なので、それぞれお子さまの発達に応じた進め方を参考にしていただければと思います。
【1歳】のお絵かきの特徴
グチャグチャっとした線を描いたり、グルグルと円を描いたり、いわゆる『なぐりがき』を始める時期で。
ノートや自由画帳のような、小さく限られた範囲に収めて描く事が少し難しいです。
カレンダーの裏でも広告の裏でも包み紙の裏でも、何でも構いません。
大きめの紙を用意して、おもいっきり『描く』事を楽しませてあげて下さい。
【2歳】のお絵
きの特徴
“円”や“うずまき”などの形を描くようになってきます。
壁
にイタズラ描き...などで困らされる事が出てくるかもしれないですね。
『こら~』と叱りたい気持ちをグッとこらえて、描きたい時にすぐに思いっきり絵が描ける環境を作ってあげてみて下さい。
絵具を手に塗って、大きな紙に気が済むまでペタペタさせてあげるのもいいですね。
【3歳】のお絵かきの特徴
三角形,四角形などの形が描けるようになります。
三角形や四角形などの形が描けるようになってくると、その形を用いて、顔や目,口,鼻 などを円で表すようになり、
次に頭から手や足が出ているような人物画を描くようになります。
きっと紙には、三角や四角がたくさん描かれているはず。
そのひとつひとつを指さして『コレは何?』『じゃあコッチは?』というふうに、何を描いたのか聞いてあげてください。
きっと『りんごだよ。』『くるまだよ。』など、何をイメージして描いたのかを教えてくれると思います。
園でも先生がやってくれているのを見た事があるかもしれませんが、絵のすぐ隣に、何を描いたのかをメモしておくと、後で見返した時に良い思い出にもなります!
【4歳】のお絵かきの特徴
自分なりのイメージを絵に表すようになります。大人が見ても、何を描いたのか大体分かるような絵を描くようになります。
しっかりした絵を描くようになってきますが、まだ描きたいイメージを上手く描く事が出来ず、イライラしたり、かんしゃくを起こす事があります。
そうなった時には『こう描けばいいよ』と答えをいってしまうのではなく、
『どんな形してる?』
『どんな色?』
など、イメージしやすい言葉をかけて、上手く絵になるように“導いて”あげてください。
【5歳】のお絵かきの特徴
自分のイメージにより近い絵を描こうと、自分なりの表現で描くようになります。
『誕生会』や『花火大会』などテーマを与え、“楽しかった!”“綺麗だった!”など“”心動かされた経験”を描く機会を設けてみて下さい。
うちの園では、卒園記念に“等身大の自分”を作成して持ち帰ります。
大きな紙に寝ころび、エンピツで自分の全身の型を取ってもらう所から始まり、クレヨンを使ったり絵具を使ったりして工夫しながら、自分で自分を完成させていくのですが、これがかなり手が込んでいて面白いです。
こちらに書いた特徴は、ほんの目安にしかすぎません。
子ども達の発達の仕方って、その子その子で個人差があるので、もし“うちの子はこうじゃない”と思うポイントがあっても、全然大丈夫です!
お絵かきするときの言葉がけ、接し方のポイントです!
お子さんが描いた絵に対して
『それはちがうよ。』
『これはこうやって描くんだよ。』
と、描いた絵を否定するような言葉はかけないようにしましょう。
つい、言いたくなっちゃうんですけどね...グッと我慢です。
なぜダメか。
否定された言葉をかけられた事によって、自分の頭の中に描いていた“イメージ”の世界が、ガラガラと崩れ落ちてしまうんです。
そして、描くことをやめてしまいます。
お子さんが描いた絵を褒める時は『上手だね。』だけではなく、
『色使いが綺麗だね!』
『こういう所を、すごく工夫できたね!』
など、ぜひ具体的に褒めてあげて下さい。
自分の描いた絵を認めてもらえた事で、お子さんはもっとイメージを膨らませ、どんどん素敵な絵を描いて見せてくれる事と思います。
はじめてのお絵かきにオススメ !クレヨン4選!
『クレヨンは食べちゃダメ。』3.4.5歳くらいになってくると、やって良い事と悪い事の判断が自分でできるようになってきます。
でも、逆に何をやらかすか分からず、目が離せないのが0.1.2歳ですよね。
気づいたら、上の子のクレヨンかじってた!なんてヒヤッとした経験もあるかもしれませんね。我が家はあります...。
そこで今回は、0.1.2歳のお子さんにポイントを絞り、もし万が一お口に入れちゃっても安全なクレヨンを、いくつかご紹介したいと思います!
おこめのクレヨン
『米ぬか』を絞ったお米の油とライスワックスが主成分のクレヨンです。
発色は安全性の高い顔料を使用しています。
おはなのクレヨン
本物のお花の色で描く植物性のクレヨンです。
オーガニック認定済みであり食品で用いられるお花のパウダーを蜜蝋ワックスに配合しています。
おやさいクレヨン
『米油』をベースに『野菜パウダー』で着色したクレヨンです。
口に入れても害がありません。
そして、注目したいのは色表記の仕方!
『みどり』『きいろ』などでなく『ねぎ』『とうもろこし』と野菜の色で表記されていて、とっても可愛い!
この3シリーズは、パッケージもシンプルで可愛いらしいので、眺めているだけでもワクワクします♪
LYRA / FERBY (リラ ファルビー)
実際に園で使ってるクレヨンです。
ドイツの教育者、デザイナー、心理学者、医師、毒物学者達が中心となって行う試験に合格し、高い安全基準が保障されている製品。
芯が柔らかく、持ちやすいので、初めてのお絵描きには最適な製品です。
まだ握力の弱い小さなお子さんが使っても、とても綺麗に発色します!
まとめ
お絵かきの発達は年齢や個人差によって違いがあるので、発達に応じて取り組むことをおすすめします。
得意・不得意もあるので、今は上手くできなくても何も問題ありません。
お絵かきをすることで、表現力や想像力は徐々に伸びていくので、おうちで自由に、お絵かきを楽しみましょう。